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愛してるからこそ...
第4章 あとを継ぐ男
『結城?!何があったの?』
俺と正反対で物腰柔らかい葛城は
すぐに俺の異変に気付いてくれる。
「今医療機器メーカーに務めてるんだ。
それにもうすぐ結婚する。
その婚約者が今日病院の医師に乱暴な事を
されたかもしれない。
どうしたらいい?」
いきなりこんな事を言われた葛城は
どうしたいいか分からないだろう。でも…
俺もどうしたらいいか分かんねぇ。
『結城、その彼女は大丈夫なの?』
「俺が聞くとあいつは気ぃ使って話さないから
今女の社員が付いてくれてる。
そいつはどうやらその医者のこと知ってるらしく
従姉妹が性的暴力うけたことがあるらしい。」
葛城は少しだけ間があった。
でもすぐに助け舟をだしてくれる。
『まず、彼女の怪我とか精神状態が一番大事。
その後は被害届を出すかどうか。
それから慰謝料請求。
もしするなら俺は結城とその彼女の力になるよ。』
「葛城...!分かった!」
『あとね、辛いかもしれないけど
もし怪我とかしているなら写真におさめといて。
被害届出すのにあれば有利だから。
あとはこんなことがあったっていう書きとめ。
ホントなら動画や音声がほしいんだけどね…
ないだろうから。』