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愛してるからこそ...
第6章 家族への報告

「うっ...ドアの事見てたの?」
あの時は朝方起きてお弁当の準備をしようと
部屋を出る時にトイレに行きたくなって
焦って出ようとしてぶつけた。
「見てたというかあんだけでかい音すりゃ
誰でも起きるわな。」
なんていう失態...
確かに痛かった...けどトイレ!ってなってて
それどころじゃなかったんだー!
「ま、もう時効だろ。俺もいい大人だし?
ガキの時のことぐちゃぐちゃ言っても仕方ない。」
正人のこういう割り切りはすごいと思う。
過去は過去。今は今。未来は未来って
ちゃんと区切りを作ってるから。
「それにしても林くんをからかうなんて
正人の従兄弟も悪戯すきなのね。」
「も、って何だよ。」
「だって正人も悪戯好きじゃん。
くっだらない悪戯だけどー」
そう。前に布団に入ろうと思って捲ると
おもちゃのゴム製のヘビが居て夜中に発狂した。
よくよく考えれば正人は普通に入ってたし
おもちゃなのに…
あの時はすごいビックリと恥ずかしくて
翌日お弁当と夜ご飯はピーマンの肉詰めのみだった!
あれ以来してこないのはよっぽど
ピーマンが効いたのだと思ってる。
正人<私<ピーマンとなっているのだ!

