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愛してるからこそ...
第6章 家族への報告



週末の金曜日
私たちは仕事帰りに結婚指輪を見に行く予定だった。

けど海斗先生から正人に連絡があり
『明日休みになったから今晩飯行かないか?』
とお誘いがあったのだ。

だから私は休日にでも行けるから
先生との食事を優先してもらった。

「先生も正人と色々話したいんだよ。
だから私事は気にせずに行っておいで。」

「は?何ふざけたこと言ってるんわけ?
朱里も一緒に決まってるだろ。
海兄さん曰く結婚のお祝いも含めるから
彼女も連れてこいって言われてんの」


いかなりだと思う。
こっちは女だし色々気にしちゃうから
前もって準備したいのにー。

「帰って着替えたい...」

「朱里ちゃん?今日俺らは残業ね。
なのに帰れると思ってるの?
定時の17時なんかで上がれると思うなよ。」


そうなんだよね…
正人が部長代理をしながら外回りやらをしてるから
事務作業が1課だけでは回らず
こっちの2課にまで押し寄せてるの。


「あーーー、林ーー!
この発注間違ってる!!!
もう、たいがい覚えてよ。
星空クリニックのグローブはこっちの種類ー!」

『え?そうでしたっけ?
すみませーーーーーん。』


ダメだ頭が痛くなる......。




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