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Restraint
第4章 12
「お前がキズモノニならなくてよかったよ
ホントに、来威さんには感謝しなきゃな
あの人には頭が上がらねーよ、俺は」
片手でキーボードを打ちながらもう片方の手で俺の頭を触る
「胸元にナイフ振り回して傷をつけたのは、誰だっけな」
「アレは、お前が悪い
それより、痛みは?」
「ああ、大分マシだな」
我慢できる程度にはなった
けど、痛いには痛い
「お前は、血にまみれてるな
いつ見ても」
「好きでなったんじゃねーよ」
「俺を誘ってんのかと思うんだが
気のせいか?俺が、フェチだってわかってやってるのか?」
別に、こいつの性癖を狙ってる訳でもない
だから、玄関で倒れたあの時、最悪、と思ったんだ