この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Restraint
第6章 11
「朝飯は?」
「ああ、ご飯なら炊いてある
痛みが完全になくなったら持ってきてやる」
パソコンをさわりながら、声だけ俺にかける
たしかに、腹はまだ痛い
ベットボードのうえのスマホをとって
電話とメールを確認する
「あれ、、、、なんで」
数ある不在着信の中で、珍しい名前
そのまま名前をタップして電話をかける
プルプルッと数回なって「はい」という声と共に電話に出る
「春樹?」
『なに?俺仕事なんだけど』
「電話、くれただろう?
どうした?」
そっけない返事を返したのは、弟の春樹
ずっと、電話なんてしなかったし
あってすらいない
会うとすれば法廷で会うくらい