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Restraint
第6章 11
「鹿野、直樹の調子は?」
「まぁまぁ、ご飯も食べてくれますし
少しなら動けるようです
まだ痛みがあるのと、眠気がずっと襲っていて、カラダは本調子じゃないみたいです」
「そうか、もうしばらく休め
店も休みにしとくし
事務所にも連絡は入れたからな」
「オヤジ、迷惑かけてごめん」
こういう時、頼りになる
ただ、同時に
忙しいオヤジに迷惑をかけたと思ってしまう
いや、かけたんだ
1人で店を動かしているから、助けようとシフトに入ったのに
結局何の役に立ってない
「いいさ、子供が親に迷惑をかけるのは当然だ」
そう言って、笑ってくれるオヤジは、本当に人が良い
自分だって、親からろくな扱いを受けずに、劣悪な環境で育ったというのに