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第3章 妊活N回目

その日、マユさんはコテできれいに髪を巻き、テロンとした黒い生地に細かい花柄を散らした女性らしいワンピースを着ていました。
いつも以上に艶かしい姿に眉を下げる私をちらりと一瞥した後、マユさんは私が勧めるままにリビングのソファに腰掛け、差し出したダージリンを一口飲みました。
そして「ふぅ」と溜息を吐くと、隣に座る私の方を見ようともせず、呟くように話し始めました。

「・・・おかしいと思ったんです。何で妊娠しないんだろうって。
それで他のお医者さんに行ってみたんです。
そしたら。。。」

「・・・」

「先生？　どうして？？」

そんな彼女に観念した私は二人の子供を作るべきではないと判断したからと答えました。
その上でマユさんに、どうして私の子供を欲しがったのか訊いてみました。