パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 妊活N回目

大学に入ったばかりの頃、地元を出て東京に進学したマユさんには親しい友達が殆ど居なかったそうです。
そんな折、仲良くなったのが、ファミレスでのバイト仲間、Ｓ子さんでした。
ふわふわの長い髪と華奢な身体、パッチリとした大きな目と小さくて丸い顔。
見えているだけでも庇護欲を掻き立てるようなとても可愛らしい人で、マユさんよりも一つ年上なのですが、初めて会った時にはもっとずっと年下に見えたそうです。
同郷出身で同じアーティストが好きだった事もあり、マユさんとＳ子さんは急激に親しくなりました。
Ｓ子さんはお嬢様ばかりが通う女子大の二年生で持ち物や着ている物にとても気を使っているようでした。
一度マユさんがバッグを褒めると、

「大変なんだよ。周りがお金持ちの子ばっかだから」

と困ったように笑ったそうです。