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世界で一人だけの君へ
第3章 恋心
1カ月後僕の初主演ドラマは放映された。
みんな撮影を中断して放送に見入った。
僕はどうしていいかわからなくて画面を直視できなかった。
いつの間にか僕のとなりには槇さん。
「大丈夫。
サイコーのあなたが出てるはずよ」
優しく手を握ってくれた。
僕は槇さんの手を握り返した。
緊張で汗ばんでいるのが分かる。
ヤバイ こんなに緊張してるって...
汗ばんだ手で彼女の手を握っているなんて
嫌われないかな...
最初に撮影した麗香ちゃんとのカット
優しく見つめる僕がアップされてる。
自分でも驚いた。
ーー俺 こんな顔 するんだ。
「ね、いい顔してる」
槙さんが囁く。
僕は繋いでいる手に力を込めた。
この顔は...
槙さん 貴女につくってもらった顔。
なのに隣の槙さんは繋いでいた手をスッと離すと他の役者さんの方へ行ってしまった。
なんだか急に寂しくなってそのあとの放送は僕のなかには入ってこなかった。
みんな撮影を中断して放送に見入った。
僕はどうしていいかわからなくて画面を直視できなかった。
いつの間にか僕のとなりには槇さん。
「大丈夫。
サイコーのあなたが出てるはずよ」
優しく手を握ってくれた。
僕は槇さんの手を握り返した。
緊張で汗ばんでいるのが分かる。
ヤバイ こんなに緊張してるって...
汗ばんだ手で彼女の手を握っているなんて
嫌われないかな...
最初に撮影した麗香ちゃんとのカット
優しく見つめる僕がアップされてる。
自分でも驚いた。
ーー俺 こんな顔 するんだ。
「ね、いい顔してる」
槙さんが囁く。
僕は繋いでいる手に力を込めた。
この顔は...
槙さん 貴女につくってもらった顔。
なのに隣の槙さんは繋いでいた手をスッと離すと他の役者さんの方へ行ってしまった。
なんだか急に寂しくなってそのあとの放送は僕のなかには入ってこなかった。