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世界で一人だけの君へ
第3章  恋心
僕の顔を槙さんのしなやかな手が這う。


ドキドキする...


槙さんの手を捕らえて引きずり込んでしまおうか...


スパイシーな香りは僕の本能をくすぐり
あられもない妄想へと掻き立てる。

10代の僕にこの刺激は少し強い。
妄想が止まらない。


パッと目をあけ、槙さんを見つめる


「どうしたの?」

不思議そうに槙さんが僕の目を覗きこむ。


僕は槙さんの後頭部に手を回し
力づくで槙さんの顔を引き寄せた。


槙さんの唇が僕の唇に重なる。


ビックリした槙さんの唇が緩む。

その隙を逃さず舌を差し入れる。

僕の舌から逃れようとする槙さんの舌を捕らえ絡め吸い付く。

逃げようとする槙さんの頭をグッと固定して逃がさない。

子供だなんて思わせない。

僕だって槙さんと対等な、槙さんを痺れさせるようなキスを貴女に刻み込みたい。


槙さんは逃げることを諦め僕の舌の動きに合わせて舌を絡めてくれる。


ああ...滑らかで艶やかな舌の動き


彼女の口から漏れる色気を含んだ吐息


...エロい



ヤバイ...俺...反応してる...


もっと欲しいよ槙さん。


こんなんじゃ我慢できない。


もっともっと貴女が欲しい...





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