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世界で一人だけの君へ
第7章  高校球児
2012年夏


『夏の甲子園決勝戦
 両校無得点のまま15回の裏。

 ここまで両校のピッチャーは素晴らしい投球内容ですね』

『そうですね、横浜一校の坂井くんは今のところノーヒットノーランですし、今年三度目の甲子園で悲願の優勝がかかっていますからね』

アナウンサーと解説の熱のこもった実況がテレビから流れる。

『そうですね
 あーっと 少し投球が乱れたか?』

アナウンサーの声にテレビ画面には横に逸れたボールを取りに行くキャッチャーの姿が写し出された。

帽子を取り汗をぬぐう坂井
帽子を被るとそっと右肘を押さえる素振りを見せる。

『肘に痛みでも出てきたんですかね。
 この決勝戦だけでも両投手の球数は200球を越えていますからね』

『そうですね。
 さすがに疲れは出ているでしょうが、坂井くんの場合はあの肘を触るのは癖ですよ。
 ああやって心を落ち着かせていると聞いたことがあります』

『なるほど。
 あ、この打者も三振で討ち取りましたね。
 さあ、これでツーアウト
 これでまたノーヒットノーランに近づきました。

 ここで大阪学院は代打ですね』

場内アナウンスはピッチャーの代打の選手の名前を告げていた。

ブンブンとフルスイングをしてから打席に立った打者は低く構えると坂井を睨み据えた。



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