この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
世界で一人だけの君へ
第9章 アイドルの道
stampのドームツアー打ち上げが開催された。
バックのジュニアも招待されスタッフさんも含めた相当な人数の打ち上げとなった。
いまだこの雰囲気に慣れない俺は会場の隅でいつここから抜け出そうか考えていた。
『相変わらず難しい顔してんな』
俺のそばに来たのは樹村くん。
樹村くんは何となく俺を気にかけてくれている気がする。
『坂井、デビュー決まったんだろ。
自分を売り込むチャンスだろ。
どんどん話しかけに行けよ』
『あ、はい。そうですね』
『そうですねって。
ったくまだ腹決めてないのか?』
樹村くんには見透かされてる。
『あ...なんか。
俺ってこの世界に向いてるかわからなくて...』
樹村くんはあきれた顔で見つめた。
『ったく、手のかかるやつだ。
2時間後に行くから先にいってろ』
樹村くんは僕にメモを渡し人混みに消えた。
メモにはバーの名前と住所があった。
僕はそのメモとともに会場をあとにした。
バックのジュニアも招待されスタッフさんも含めた相当な人数の打ち上げとなった。
いまだこの雰囲気に慣れない俺は会場の隅でいつここから抜け出そうか考えていた。
『相変わらず難しい顔してんな』
俺のそばに来たのは樹村くん。
樹村くんは何となく俺を気にかけてくれている気がする。
『坂井、デビュー決まったんだろ。
自分を売り込むチャンスだろ。
どんどん話しかけに行けよ』
『あ、はい。そうですね』
『そうですねって。
ったくまだ腹決めてないのか?』
樹村くんには見透かされてる。
『あ...なんか。
俺ってこの世界に向いてるかわからなくて...』
樹村くんはあきれた顔で見つめた。
『ったく、手のかかるやつだ。
2時間後に行くから先にいってろ』
樹村くんは僕にメモを渡し人混みに消えた。
メモにはバーの名前と住所があった。
僕はそのメモとともに会場をあとにした。