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はつこい
第1章 プロローグ
「昨日未明、京都市◯◯区の産婦人科医 ××の妻、××さんが多量の筋肉弛緩剤と塩化カリウムを投与された事により死亡しているのが自宅マンションの寝室で見つかりました。
なお、同じ寝室で寝ていた産婦人科医××も意識不明の重体です。
警察は産婦人科医××が無理心中を図り、妻に薬剤を投与したものと見て調べを進めています」
朝の情報番組のキャスターが語る、真面目なようで少し軽薄感が漂うそのニュースを聞き、遥斗(はると)はかつて受けた事がない程のショックを受けた。
・・・俺が昨日、彼女を突き放したりしなければ。。。
少し力を入れるだけで折れてしまいそうな位に細い彼女の肩とそれを震わせながら語ってくれた壮絶な過去と思い出し、遥斗は陰惨とした気持ちになった。
以降、彼女の語り口で物語を進める。
なお、同じ寝室で寝ていた産婦人科医××も意識不明の重体です。
警察は産婦人科医××が無理心中を図り、妻に薬剤を投与したものと見て調べを進めています」
朝の情報番組のキャスターが語る、真面目なようで少し軽薄感が漂うそのニュースを聞き、遥斗(はると)はかつて受けた事がない程のショックを受けた。
・・・俺が昨日、彼女を突き放したりしなければ。。。
少し力を入れるだけで折れてしまいそうな位に細い彼女の肩とそれを震わせながら語ってくれた壮絶な過去と思い出し、遥斗は陰惨とした気持ちになった。
以降、彼女の語り口で物語を進める。