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はつこい
第4章 引越し
その後、小父さんはママが居ない時にも時々家に遊びに来たり、ドライブに連れて行ってくれたりした。
そしてあたしに色々な事を教えてくれた。
エッチな事が多かったけど、エッチじゃない事、例えば勉強とかも教えてくれた。
小父さんの説明はわかりやすくて、先生よりずっと上手だった。
小父さんがあまりにも面白く教えてくれるから、あたしは勉強が好きになった。
結局、大学に進学する時に文学部の史学科を選んだのだけど、これも小父さんの影響が大きいと思う。

そして暫くして分かった事だが、小父さんはとてもお金持ちだった。
富裕層向けの産婦人科を経営していて、それがとても儲かるようだった。
朝早く出勤し、普段は帰りも遅くまで働いているらしい。
それを知った時、小父さんに、

「そんなに忙しいのに、あたしと遊んでて良いの?」

と聞いたら、小父さんは「僕にとって君との時間はとても大切なんだよ」とあたしの頬を撫でた。
その時は小父さんの言葉がとても不思議だったけど、それ以上は深く追求しなかった。
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