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第6章 好きな人

そんな感じで小学生時代が過ぎ、中学生時代が過ぎ、あたしは高校生になった。
相変わらず小父さんや家庭教師（途中、何人か入れ替わった）との関係は続いていたが、全てが同じという訳ではない。
高校生になって変わった事が1つあった。

それは正式に小父さんの養女になったことだ。
あたしが高2になったばかりのある日、ママはメモを残して小父さんの家を出て行ってしまった。
本来ならその時点であたしも家を出るべきなのだろうが、行く当てもなく途方に暮れてしまった。
そんなあたしに、小父さんは「僕の家族にしてあげるよ」と事も無げに言った。
大学にも進学させてくれると言う。
色々思うことはあったけど、現実的に考えたらその路線しか思いつかず、あたしは提案を受け入れた。

それ以上、特筆することは無い。。。はずだった。
所が、大学に入学して一年後、あたしはある男性に恋をした。