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○○さんは今日も絶倫シリーズ
第5章 敵国の王子さんは今日も絶倫
「卑怯というのはお互いが対等の立場での話……今はお前たちは私たちから生かされているということを忘れるな……私のお前への報復が成就した暁には、お前の部下たちは野に放してやろう……そして生き証人として、我が国に刃向かえばどうなるかを、語り継ぐのだ」
マランの手がディアナから離れた。
ディアナは歯ぎしりをした。
ともすれば込み上げてくる涙を懸命に堪えた。
ここで涙を見せては相手を喜ばせるだけ……よかろう……このディアナ、これからどんな責めに遭おうとも、父、母の名に賭けて堪えて見せよう。あの者たちのためにも……。
ディアナは牢の片隅に打ちひしがれた兵士二人を見た。
マランの手がディアナから離れた。
ディアナは歯ぎしりをした。
ともすれば込み上げてくる涙を懸命に堪えた。
ここで涙を見せては相手を喜ばせるだけ……よかろう……このディアナ、これからどんな責めに遭おうとも、父、母の名に賭けて堪えて見せよう。あの者たちのためにも……。
ディアナは牢の片隅に打ちひしがれた兵士二人を見た。