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女鑑~おんなかがみ~
第13章 水揚げ
葵はいやいやをするように首を横に振った。
「待っていろ,うんと良くしてやるからな」
もがくようにして伸ばした両手をまとめて掴み頭の上に押さえつけながら,膝を左右に押し開いた。
「お許しください」とか細い声がする。

若槻はそのまま,蜜で濡れた花弁にむしゃぶりついた。
今度は舌で花弁の奥に分け入り,あふれる蜜を吸い,そして奥にある花芯を舌先で転がした。

**************
葵が覚悟していたのは,男によって身体を開かれ,痛みに耐えるということだけだった。
それなのに……
長い指が、操子自身も知らなかった襞を順にめくり,固く閉じられているはずの花弁が次々と剥がされていく。
その心細さに耐えていると、指によって何かを探し当てられた。
その瞬間、脳天までの強烈な電流が流れて,思わずひゃっと悲鳴を上げてしまった。
身体にそんな部分があるとは考えもしなかったのに。
そして恐ろしいことに,身体の奥にあるその部分は,再び触れられることを待っているのだ。
そのことに気づいて,葵は愕然とした。

強烈な電流はそのあとも繰り返し流れ,逃れようともがく手も抑えられ,足は両ひざが床につくほど大きく広げられた。
自分が取らされているあさましい姿態を恥じる間もなく、内腿に男の髪が当たるのを感じた。
自分の身に起こっていることについて,理解が追い付かず,ただ,首を横に振ることだけしかできない。
「いや,お許しください」

けれど,身体を貫くような電流の出どころである花芯は,さらなる刺激を望んでいるのだ。そしてこれまでの指先とは違う刺激が花芯に与えられると,背中から脳天までを貫いて届く電流がますます強烈になる。

「・・・だめ,だめです」
大変だ。このままでは私は,身体の奥にある小さな花芯によって乗っ取られてしまう。
そうしたら私は・・・・
私は,浅ましく,ふしだらで,いやらしい,地獄絵にいるような悪い女になってしまう。
どうしよう,助けて・・・・。

繰り返し身体を貫く電流が,ついに背中で弾け,世界がすべて真っ白になった。
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