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Sugar Box
第1章 初Sex
「れ、い・・・・・・煽〈アオ〉んなっ。」
ギュウッとキツく抱き締められる。
「さっさと帰るぞ。」
「はい。」
腕を掴まれ引き摺られるように全速力でアパートへと向かった。
途中何人かの人と擦れ違ったが人目を気にする余裕は、なかった。彼に掴まれた所が熱い。走って息が上がっているのか、これからの情事に期待して高鳴りで息が上がっているのか経験のない僕には、判らない。
それでも求められることがこんなにも倖せなことなのだと誰も教えてくれなかった。知らなかった。
「玲っ!!」
「んっ・・・」
アパートのドアを開けて転がり込むように玄関に入るとドアが閉まるのも待たずに唇が重なった。軽いキスなら何度かした。
でも、行為に結び付くようなものはなに一つしていない。
「っ、乃・・・さん。鍵、しなくちゃ・・・・・・ッ」