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Sugar Box
第17章  今夜も黒バラを君に。 *後*
  


 髪を掻き上げて番の証明を確認する。


「ちゃんと、あ・・・・・・んん??」


 昨夜は、盛り上がっていたし暗がりで見えなかったが薄っらと別の咬み痕がある。


「ん・・・触らないで、くすぐったい。」


「玲!起きろっ!!」


「うるさいなぁ・・・僕まだ。」


「これは、誰が付けた咬み痕だ?」


「ああ、ソレも忘れてるんですね。だから〝運命の番じゃない〟って拒否してあげたのに。」


「は?話しが見えないんだけど・・・」



「〝逃げて下さいね〟って。僕に捕まると〝厄介〟ですからって言ったでしょ?」


「いやいや、待て。お前、どこからが演技だよっ!!」


「これからも宜しくね。僕の〝番《ダンナ》〟さま。」


「うおぉーいぃっ!!」


 最初に黒バラに触れたのは・・・・・・・・・




【 今夜も黒バラを君に。 *後* ━ 終 ━】


  
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