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Sugar Box
第8章  2人なら、ドコででも・・・
  


「黒峰さん・・・海外赴任だなんて、大変ですね。」


「ん?なんだよ、珍しく優しいじゃないの~明志。」


 普段から油断も隙もない奴だ。警戒は、常に後輩と言えど怠ってはならない強敵。


「ええ、ですから。玲くんのことは、心配しないで任せて下さいね。」


「あ。」


「はっ?」


 抱き付いていた玲の身体が離れる。見るといつの間にか後輩の腕の中に玲がスッポリ収まっている。


「うおぉい、明志ぃ~~」


「だから、2年だろうと3年だろうとゆっく~~りスキルアップしてきて下さいね。」


「なんだとっ!!」


 含みのある挑発的な態度にイライラ叫んだ。


「うるさいぞ、黒!」


「沖兎っ!!お前のなんとかしろよ。玲にちょっかいかけるんですけどぉ!!」


 叫んだ瞬間に頭を叩かれて親友に言い返す。


「後輩を可愛がってるだけだろう。」


  
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