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Sugar Box
第1章 初Sex
【 初Sex。 】
〝お前が好きだ〟 そんなことを自分が言われるなど想像もしていなかったしましてや他校の先輩だったし何しろ同姓で世に言うスパダリ・・・。
そんな人が勉強しか取り柄のない僕を好きになって告白までしてくるなんて・・・誰が思う?
「ねぇ、あれ城砦〈ジョウサイ〉高校の制服じゃない?」
「本当だー」
「偏差値も高いし、スポーツも凄いよね。誰かと待ち合わせかなぁ。」
女子たちが騒いでいて窓の外に目を向けると・・・
「っ!!?」
ガタンッと席を立って鞄を掴んで教室を出た。
「(黒峰さんっ・・・なんでっ。)」
窓から見えたのは、告白をしてくれた男が校門前に居るなんて。階段を踏み外しそうになるほどに驚いて外へと急いだ。
「黒峰、さんっ・・・」
「よう、玲ちゃん。」
甘ったるい低くて心地いい声で優しく呼ばれる。