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Sugar Box
第1章 初Sex
「じゃあ、帰りましょうか。」
「うん。ごめんな、いつも玲の家で。」
「いいんですよ。僕、1人暮らしだし。」
2人で逢うときは、いつも僕の家。1LDKの小さなアパート。家賃は、親権者の叔父持ち。
学費は、免除されているから生活費をアルバイトと叔父からのなけなしの仕送りで賄っている。〝温もり〟とは、縁遠く育った。
「玲。コンビニ寄っていいか?」
「それなりのものくらいありますよ。」
「色々あるんですぅ。」
「はいはい。置いていきますよ。」
口を尖らせた可愛い顔をしている相手に声を掛けた。
「待ってよ~玲ちゃん。」
いつものように軽口のように名前を呼んで走ってくるその姿も好きだ。調子に乗るから絶対に言わない、けれど。
後ろからギュッと手を繋いで来て先を歩く姿も好きだ。身長が10㎝も違うと景色も違って見えるだろう。