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大人女子の恋愛方程式
第9章 彼女の過去と俺の過去
真也side
車を走らせ・・・。
駐車場に取り残してしまった由美さんを・・・。
ミラーで見ることは・・・。
出来なかった。
牧場の入り口で車を止め・・・ハンドルに顔を付けた。
彼女は・・・東京でレイプされた・・・。
その相手はきっと・・・達也さんではない。
そう思うと・・以前彼女に・・・トイレで声を掛けた時の反応・・・。
全てが一致する。
そんな彼女を達也さんはきっと・・・追いかけてきた。
グッとハンドルを握って・・・涙を堪えた。
俺は・・・。
今まで何人・・・あんな風になってしまう女性を作り上げてきた???
あんな風に・・・全てを失うくらい傷付く女性を・・・。
思い出すと・・・。
自分を殺してしまいたいくらい・・・・苦しかった・・・。
グッとハンドルを握るとその手に俺の涙がいっぱいついた。
俺が泣く立場じゃないだろっ・・・泣いた女性の気持ちを考えろ・・・。
俺は・・・。
多分・・・。
世界一・・・・。
最低な奴だ・・・・。