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大人女子の恋愛方程式
第5章 再会
達也side
ドアに額を付けジッとこらえたけど・・・・。
中から何の反応もないまま俺の後ろに居た女将さんが俺のシャツを引っ張った。
ゆっくり振り返ると・・・。
「ちょっと良いかな?(笑)」
・・・・・・・。
由美は・・・。
もう俺を見てくれないのか・・・・。
俺は頷いて女将さんに付いて店に戻る。
店内にはまだ他の客はいなくて厨房から親父さんが俺を覗き込んできた。
女将さんは俺が最初に座っていた席まで行くと、俺に椅子に座るよう促した。
俺は由美が居る店の奥を見て・・・。
そのまま椅子に腰かけた。
はぁ・・・。
下を向き俯くと・・・・。
「アンタ・・・由美ちゃんの彼氏かなんか???」
・・・・・・・。
上から降ってくるそんな声。
俺は顔を上げ・・・。
首をゆっくり・・・横に振った。
彼氏なんかじゃない。
好きだとも・・・言った事は無いし、彼女から言われた事もない。
でも・・・・。