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振り向けば…
第10章 映画にでも…



「足りてるわ!」

「ギリギリやろ?」


ケラケラとご機嫌に笑う悠真とは反対に拓也さんが寂しい顔をする。

結局、3時間待ちはお断りだとショーを見せるステージのアトラクションを見に行く。


「これ、何回も見たからつまんなーい。」


悠真の彼女が叫び出す。


「でも…、少しずつは内容を変えてるんだよ。」


そう言うた私に


「来夢も見た事あるんだね…。」


とまたしても拓也さんが寂しい顔をする。

京都出身の拓也さん…。

大阪の子は3回は来てるで…。

ため息ばかりになる。

お昼ご飯を食べるのも長蛇の列…。

さすがに疲れたとか思う。


「平日なら空いてるから、平日に来ようよ。」


悠真に彼女が甘えるようにして強請る。

悠真はやっぱり生返事。


「平日は部活があるから僕は無理だな。」


拓也さんが私に言う。


「別にいいですよ。アトラクションとか苦手ですから…。」

「苦手なのに来るの?」

「映画が好きなんです。」

「僕はほとんど見た事ないなぁ。今度、一緒に観に行ってくれますか?」

「はい…。」


恋人らしい会話が出来ると拓也さんがはにかんで笑ってくれるから嬉しかった。

夕方まではそれなりに4人で遊び、悠真の彼女から順番に送って帰る。


「なぁ…、悠真。帰ったら必ず電話してや。」


車を降りる時に彼女がそう言うのに悠真は黙ったままだから、彼女がなかなか車から降りようとしない。


「ねぇ…、悠真ぁ!」

「んー?」


やっと生返事だけをした悠真に納得をしたのか、ぐずぐずと15分の時間を使ってくれた彼女が車から降りてくれた。

拓也さんは私に


「後でまた連絡するからね。」


とだけ言うとすんなりと車から降りてくれる。


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