この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
振り向けば…
第12章 誰の鍵…?



教育実習も無難に終えた。

悠真とは相変わらずライブに行く。


「関東の次のライブはアメリカかよ。」

「さすがに無理やな。」

「パスポート取るか?」

「そこまでマニアな事はするな…。」


近場で行けるライブだけは出来るだけ行く。


「森本先輩…。ちょっといいですか?」


知らん女の子が私に言う。

学校のカフェで彩と卒論の内容について意見を交わしていた時だった。


「来夢…、知り合い?」

「知らん…。」


ただ、その子が話をしたいと言うから彩とは違う席に移動する。


「何かな?」

「これ以上、悠真さんを振り回すのは止めて貰えませんか?」


悠真さん…。

振り回す…。

何の話やねん?


「今、私が悠真さんと付き合うてます。悠真さん、仕事とか学校とか忙しいのに森本先輩がライブに行きたい言うからって無理してライブに行ってるんです。もう、そういうの止めて貰えませんか?」


真剣な顔で女の子が訴える。

私の中には冷めた気持ちと怒りが同時に湧いて来る。


「そうなんか…、だったら、その文句は私にじゃなく悠真に言いや。ライブには私だけで行くわ。だから知らん人から私に悠真の文句を言われるのは迷惑やわ。」


吐き捨てるようにして彼女にそう言うた。

泣きそうな顔の女の子が目を見開いて私を見る。

如何にもか弱そうな女の子。

小さくて色が白くて大きな目の痩せた女の子。

巨乳がいいとか言うてたくせに…。

悠真にムカついた。

イライラする。

悠真にメッセージだけを送ってやる。


『お前とはもうライブには行かん。』


悠真からあほみたいに大量の返信が来た。

それをスルーして携帯を放り投げて自分のベッドに横たわる。


/772ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ