この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
振り向けば…
第20章 久しぶりに…
その次の週末…。
私は拓也さんと食事をしてた。
「お好み焼きとハンバーグで迷いました。」
拓也さんが照れたように笑う。
私の好きなものを覚えてくれてる。
今日は素敵な洋食屋さん…。
お昼はこのお店のハンバーグに行列が出来るというお店…。
「すっかり弁護士さんだね。」
「やっと自分のオフィスが貰えたってレベルだよ?」
食事中はそんな会話。
穏やかな拓也さん…。
爽やかな笑顔を絶やさない。
そして時間通りに私を家まで送ってくれる。
「来週の日曜日なんだけど…。」
「ごめんなさい、来週は休日出勤なんです。」
「じゃあ、その次は?」
「その次なら…。」
「京都にね…、美味しい湯豆腐のお店があるんです。来夢を一度は連れて行きたくて…。」
京都が地元の拓也さん…。
学生時代に出来なかった事を今の私にしようとする。
それは罪悪感?
それとも…、新しい恋愛の為?
どう答えていいのかがわからない。
「クリスマスは予約をしていいですか?」
いきなりの質問だった。
「クリスマスですか?」
「来夢は早く予約しないと取られちゃうから…。」
「そんな事ないです。」
「だったら、本当に嬉しいな。」
そう言うて拓也さんが帰る。
私は…、誰と恋愛をするべき?
お風呂上りに自分の部屋でベッドに転がった。
最近、ずっと身体がムズムズと疼く。
生理前だから…?
そっと自分で自分の胸に触れてみた。
パジャマの中で小さな乳首がキュッと固くなる。
この感覚…。
オナニーとか恥ずかしくて自分には無理だと思うてたのに…。
自分が自分の身体に与える快感に逆らえない。