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振り向けば…
第20章 久しぶりに…
自分では届かない場所…。
きゅんきゅんと子宮が疼く。
欲しいの…。
淫らな女のように男のペニスを欲しがってる。
「んぐっ…、ゆう…。」
欲しいよ…。
だから抱いて…。
言えない言葉…。
一番大きな波でオナニーを止めていた。
愛液で溢れてぬるぬるになった股間をティッシュで拭き取りパンティーとパジャマを着直す。
「なんか最低っ…。」
馬鹿な自分に笑うしかない。
悠真を変態のスケベだと言いながら自分も淫乱な変態になった気分がする。
笑っちゃう…。
拓也さんのところに行き、彼に縋れば今すぐにでも抱いてくれる?
それとも、はしたない女は嫌いだと、再び私は振られちゃう?
馬鹿な自分に笑いながら眠りにつく。
自分の全てをさらけ出せるような彼氏にいつか私は出会う事が出来るのだろうか?
ぼんやりとした感覚が続き、私にとってはまたしても長い1日が始まる。
休日出勤…。
会社には人が居ない。
だけど担当する現場が動いている以上は私は出勤の必要がある。
1日、現場に出て会社に報告書を出すだけの仕事…。
職人じゃない私は現場には居るだけの存在。
だから長い…。
話し相手も居ない。
休憩の時間くらいは話をするけど、監督と話をするのは職人さんには疲れるだけだろうと気を使う。
休日出勤が終われば平日のお休み。
やはり長い1日になりそうだと悠真の家に向かう。
悠真には休日も平日も存在しない。
「来たんか?」
明らかに寝起きの悠真が私に聞く。
もう昼過ぎだ。
「ご飯の作り貯めしといたるわ。」
「ついでに昼飯も頼むわ。風呂に入って来るから。」
そんな会話をしてから悠真のご飯を作ってやる。