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振り向けば…
第26章 欲しいと思うなら…
大きな手で私の顔を包むようにして頬を撫でる。
「どうかしたか?」
切羽詰まった声。
私を泣かすと悠真は悠真のお母さんに殴られるから?
もう、そんな年齢とは違うやろ。
悠真の手に顔を委ねる。
チュッ…
頬からリップ音がする。
恋人じゃない女を恋人扱いする。
「風呂…、行くか?」
「うん…。」
今は悠真の扱いに満足するしかなかった。
悠真に嫌われるのだけが怖かった。
家族でいいから…。
身体だけの関係でいいから…。
悠真の傍に居させて欲しい私だった。
「水分補給…。」
お風呂上りは悠真が私に怖い顔をする。
だから大人しく私はスポーツドリンクを飲む。
部屋に戻るとベッドがあるのに和室には布団が2枚敷かれてる。
「ベッド並にお布団がフカフカ…。」
子供みたいに私だけがはしゃぐ。
悠真はそんな私を穏やかな顔で眺めてる。
そして私に手を差し出す。
「おいで…。」
その手を拒否すれば悠真は私を無理矢理に抱くような真似はしない。
いつも通りに大人しく寝るだけの事…。
なのに私がその手に縋り付く。
その瞬間だけでも悠真に愛されたいと思うから…。
「ゆう…。」
そう言うて開いた口が悠真の唇に塞がれる。
スルリと私の浴衣の帯が外される。
唾液が溢れそうなキス…。
そこから顎や首筋に悠真がキスをする。
肩へ…。
腕へ…。
手にキスをしてから私の指を舐める。
たったそれだけの事で私の身体が期待するようにゾクゾクとする。
焦らされてる。
胡座をかく悠真がゆっくりと私を膝に乗せて浴衣を脱がせて来る。
パンティー1枚で悠真に抱っこされる。
「来夢は全部が小さいな。」
悠真がクスクスと笑う。
「悪かったな。」
いわゆる貧乳だという認識は持ってます。