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振り向けば…
第28章 シンデレラ…



同窓会が終わり私は内海さんと歩いてる。

こんな事は初めての事…。

2次会はカラオケ…。

委員長が行くというから私は行かないと答えた。

当然、悠真が一緒に帰ってくれると思うてた。


「俺は今から航大達と飲みに行く。来夢は誰か適当な女子と帰れよ。」


いつもと違う悠真の冷たい言葉に狼狽える。


「悠真…。」


悠真に縋りつきたいのに…。

でも私は悠真の恋人じゃないのだから悠真を束縛する事なんか出来ない立場だ。


「飲み過ぎないようにね。」

「気を付けて帰れよ。」


私を見ずに背中を向けたまま悠真がそう言うた。

悠真が不機嫌だと言う事だけはわかる。

でも…、まさか…。


「森本さん…、やっぱり今田君と付き合うてんの?」


歩きながら内海さんが聞いて来る。

我に返るように


「そんな事…、あるわけないやん。」


と答えてまう。

内海さんは悠真が付き合うてた女の子…。

すっかり、あの頃の面影を失くした内海さんに違和感ばかりを感じる。


「てっきり付き合うてると思うてたよ。だって今田君って森本さんの事しか言わない人やったもん。」


内海さんが寂しそうに笑う。


「そう…、なんか?」

「うん…、スケベな事言う割にはキスすらしてくれへん人やったよ。」


あれっ?

とか考える。


「悠真は内海さんに振られたって言うてたけど…。」

「うん、振ったかも?あの日、私の方から今田君に迫ってん。キスくらいして欲しくて…。でも、今田君を怒らせたみたいで『後からレイプやとか騒ぐなよ。』ってめちゃくちゃ怖い顔で言われたの。」


内海さんが俯いた。

そんな現場に私が現れたと内海さんが言う。


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