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振り向けば…
第4章 笑ろたれや…
夏休み…。
午前中に勉強を済ませたら暇なだけ…。
高橋君は試合に負けたと噂で聞いた。
悠真からメールが来るけどスルーする。
高橋君はもう試合がないから遊びに誘うてみるか?
考えたら高橋君のメールを知らない。
そもそも携帯を持ってるのか?
クラスの3分の1くらいしか携帯を持ってない。
暇やわ…。
自分の部屋のベッドに寝転んで天井を睨む。
ドタバタと足音が聞こえて来る。
「スルーすんなや!」
そう叫ぶ悠真が私の部屋に飛び込んで来る。
「勝手に人の家に入って来んな。」
「何を今更言うとんねん?」
「………。」
悠真と会話すると腹が立つ。
「何の用やねん?」
「だからメールしたやんけ?暑いからプールにでも行かへんか?って…。」
「悠真とか?」
「俺以外の奴も呼びたいんか?」
「内海さんでも誘えば?」
「へっ?なんで内海さんを誘うねん?」
「好きなんやろ?」
「へっ?誰が?」
とぼけとるんか?
それともアホやから自分が言うた事も忘れてるんか?
暑いのに加えて悠真のアホにイライラとする。
「悠真が内海さんを好きなんやろ?」
「はぁ?俺、別に内海さんなんか好きちゃうぞ。」
「だって付き合いたいんやろ?」
「それは意味が違う。」
悠真がニヤニヤとする。
「どういう意味よ?」
「いやー…、来夢は鈍いしまだ子供やから、それは言えんわ。」
「言わんならメールを着拒否すんぞ。」
「マジか!?」
「マジや…。」
悠真が赤い顔をして照れた笑いを浮かべる。
「まぁ、なんつーの?男の願望ってやつ?付き合って、あの胸を揉んでみたいって欲望?」
悠真の答えにこっちが赤面してまう。