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振り向けば…
第4章 笑ろたれや…
世間じゃ女の子の方がませてるとか言うけれど、男の子も充分にエロいとか思う。
「スケベ!変態!近寄るな!」
「心配すんな。来夢のぺたんこの胸を揉みたいとは思わんから…。お前やからプールに誘えるんや。内海さんなんか誘ったら股間がエラい事になる。」
「やかましい!出て行け!」
「言え言うから事実を言うただけやろ?そんなに怒んなや。」
「内海さんにはエロいって事は内海さんの事が好きなんやろ?」
「ちゃう。これはエロ本と同じでいわゆる自然反応というやつや。大体、内海さんとは話すらした事ないのに好きになんかなる訳がない。知らん女なんかに惚れたりせんわ。」
学校1の美少女をエロ本と同じ扱いする悠真に呆れてまう。
「だったら内海さんを誘って好きになるかどうか試したらええやん?」
「ならんな。」
即答で悠真が答える。
「なんで?」
「あの子…、顔はええけど頭が悪いからな。」
………。
アホの悠真に頭が悪いとか言われる内海さんに同情する気持ちが湧いて来る。
「ほら、とにかくプールに行くぞ。」
悠真に急かされて結局は悠真とプールに行く。
市民プールという場所は自転車で10分ほどで行ける距離にある。
プールの料金は全て悠真が払うてくれる。
実を言うと泳ぎは苦手な私…。
「こっち来いや。」
「足つかへんもん。」
「俺が持っといたる。」
悠真が私の腰に手を回す。
これだけ身体が密着しても悠真も私も何も感じない。
「やっぱ、水に浸かると気持ちええわ。」
「けど、凄い人で芋洗いやん。」
「はぐれんなよ?」
ずっと悠真が私の身体に身体をくっつけて来る。