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振り向けば…
第33章 俺なんかの為に…



「ダメぇ…、イッたから…。」


待って欲しい。

でも悠真がキスをして私の奥を擦るように突き上げ続けて来る。

イクのが止まらない。

深いキスで息が出来ない。


「んはっ!」


キスをズラして息をする。


「やばい…、イッてまうやんけ。」


拗ねたように悠真が言う。

私にいっぱい興奮してくれてるから…。


「来て…、あぁん…、いっぱい出して…。」


後は私が可愛くお強請りするだけでいい。


「ああっ…、来夢…、イクッ!イクぞ。」


凄い勢いで悠真が腰をピストンする。

子宮がじんじんするほどに擦られる。

また上がって来るオーガニズムの波…。


「イクッ!悠真…、またイッちゃう。」


悠真に合わせて私も腰を振る。

ベッドが凄い軋み音を奏でる中で悠真と2人で絶頂を迎える。


「「イクッ!」」


同時に叫んでた。

身体の中で悠真が弾けた感覚を感じる。

これは本能だと思う。

一瞬で私の身体の力が抜けて射精する悠真の脈打ちだけを感じる。

暖かくて幸せな感覚。

これは女が母になろうとする本能だ。


「来夢…、可愛いかった。」


ぐったりとする私の顔中に悠真がキスをする。


「ゆう…。」


悠真に甘えて抱きつく。

悠真は穏やかな顔で私を受け入れて頭を撫でて来る。

私を寝かしつける悠真。

悠真の腕の中で眠る。

恋人じゃないと言うけれど恋人以上の感覚を感じながら眠りに落ちる。

いつか私は悠真の子供の母親になるかもしれない。

初めて感じた母性だった。

愛する人の精子を身体が求めてる。

SEXが快楽だけの行為ではなく妊娠する為の行為なのだと実感する夜だった。


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