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振り向けば…
第41章 ただいま…
悠真と難波の街を歩く。
お父さんとお母さんがデートするように私は悠真とデートを楽しむ。
まずは洋服…。
私に激甘の悠真は直ぐに私に買い与える。
バッグ、時計、靴…。
「下着もやな。」
「下着は要らん…。」
「要るやろ?明日が困るやんけ。」
「はぁ?」
「ホテル行くぞ。」
ムードなんか全く感じない男…。
「行かへんし…。」
「ならマンション中にアヘアヘ聞かせるか?」
冗談ではなく真顔で私にそう聞いて来る悠真にため息が出てまう。
「ホテルでいいです…。」
「なら、さっさと着替えの下着を買うぞ。」
ランジェリーショップの前で悠真に財布を渡される。
さすがに男性禁止のお店の中にまでは悠真は入って来ない。
その代わり…。
お店の入り口の向こう側に居る悠真に手に取った下着を見せる事になる。
簡素で地味な下着を見せれば当然のように悠真は横に首を振り、派手目でエロチックな下着には素直に首を縦に振る。
はぁ…。
ため息をつきながら下着を買う女って、きっと私くらいだろうとか考える。
ひたすら悠真だけがご機嫌なショッピング。
「他に欲しいものは?」
「もう、ないです…。」
ならばホテルへと悠真が向かう。
連休中の難波の街…。
ましてやクリスマスイブが入る連休だから、そんな簡単にホテルが取れるとは思わない。
なのに悠真は携帯を弄り
「よっしゃ、行くか。」
と言うて目的のホテルに向かう。
またしても五つ星ホテル…。
一体、どうやって予約してんねんと聞きたくなる。
「値段を気にせぇへんかったら簡単に予約は取れるようになっとるんや。」
そない言うて悠真が笑う。
ホテル側はそれなりに部屋を開けてあるらしい。