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振り向けば…
第45章 臭いよ…



おばちゃんはさっさとお風呂に向かう。

悠真は萌奈さんと台所で後片付けをしてる。

私が料理しても後片付けなんか一緒にしてくれた事なんかなかったのに…。


「もう!ちゃんと濯いで下さい。」

「やっとるやんけ。」

「泡が残ってます。」

「なら、食洗機を買うか?」


そんな会話が聞こえる。

この家に物を増やすのは嫌いだと言うてたのに…。

萌奈さんの為になら、なんでも買い与えるんだ。

ギブアンドテイク…。

それだけの仕事を萌奈さんが悠真にしてるという事なのだろう。

それは仕事だけ?

考えたくない事が頭の中を駆け巡る。

リビングを飛び出して悠真の仕事部屋に行く。

ここにも私が居た頃と違うものが増えてる。

フローリングの床に布団が敷いてある。

机は悠真の机だけだったのに、もう一つ新しい机が増えてる。

まさか…。

ここに寝泊まりをしてる?

アシスタントって言うてたよね?

頭が混乱する。

悠真の机の上には写真立て。

それは私と悠真の2人だけの写真。

私がここに居るのに…。

その写真立てを机に伏せる。


「来夢?」


洗い物が終わったのか悠真が仕事部屋に来る。

話をしなければ…。

悠真とちゃんと話をしなければ…。

混乱する頭でその事ばかりを考える。


「ここに泊まってるの?」


新しく増えた布団を見下ろして悠真に聞く。


「ああ、この布団は俺のや。」


その言葉に少しだけホッとする。

だけど…。


「萌奈には俺のベッドを使わせとるから、あっちの部屋には入るなよ。」


悠真の言葉に私の心が完全に打ち砕かれた。


「あの部屋に…?」


私を抱いたベッドに彼女が寝泊まりしてる。

私と愛し合ったベッドに他の女が寝てる。

いや…。

もしかしたら、おばちゃんが居ない時間は悠真と萌奈さんは既にあのベッドで…。

悠真に真っ白な世界を感じるのは私だけじゃなかったと妄想が膨らんだ。


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