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振り向けば…
第47章 20年分の信頼…



「悠真が一番観たいのは?」

「お前が嫌いなグロ系や。」


ニヤニヤと悠真が笑う。

どのくらいグロいのかを確認する為に1話を観ようという事になる。

悠真が選んだドラマ…。

世界はいきなりゾンビに支配されました。

というよくあるパターンのパニックドラマ…。


「悠真…、これ食事中に観るもんちゃうわ。」

「そうか?」


ゾンビを倒すシーンがグロテスクで食欲を失くすドラマなのに悠真は平然と観る。


「気持ち悪くないんか?」

「そういう感覚がわからん。」

「なら、何がおもろいの?」

「恐怖に対する人の心理…。ストーリー展開としてはかなり面白いと俺は思う。」


一般人とは違う感覚で映画やドラマを観てる。

だからこそ、特別なクリエイターとして認められたのかと考える。


「来夢は不思議やな。」


ピザを食べなから悠真がクスクスと笑う。


「何が?」

「ビビりのくせに挑まれたら怖いもんなしで戦おうとするやろ。」

「売られた喧嘩は必ず買えってお父さんに言われて来たもん。悠真かてビビりやん。」

「俺が?」

「お化けとか苦手やん。」

「俺は未知の存在が怖いんや。」


ただでさえ普通の人間を理解が出来ない悠真は更に理解が難しい世界は嫌いだと言う。

ドラマがあまりにもグロテスクで私の食欲が失くなると困るからとドラマは音楽系のドラマに変更する。


「この役者、最近は悪役ばかりやけど演技は最高に上手いんよな。」


悠真は人を惹き込む演技をする役者さんを好む。


「なんで、そんなに映画好きになった?」


今更の質問をしてみる。


「人の表情から感情を読み取る為に観たのが始まりやったな。」


また悠真が寂しい笑顔を向けて来る。

私が悠真を知れば知るほど悠真を傷付けてるような気分になって来る。

私は何も聞かずに割り切って悠真だけを信じて傍に居てやるだけの存在になるべきなの?

知りたい事が山ほどあるのに…。

悠真との距離を焦って縮めようとしてしまう自分に反省する長い夜だと思った。


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