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振り向けば…
第48章 好きなくせに…



自信を持つと元の変態でアホ男に戻る悠真にため息が出た。


「疲れてるんか?」

「お前にな…。」

「なら、洗い物は俺がしといたるからお前は出掛ける用意をして来い。」

「出掛けんの?」

「俺に1日中、感じたいか?」

「着替えて来る。」


クスクスと笑う悠真を残して悠真の寝室のクローゼットを開ける。

私の着替えを悠真のクローゼットに詰め込んだ。

シーツを剥がれた使われてない悠真のベッドからは目を逸らす。

私の我儘だけで捨てると決めたベッド。

悠真は徹底をしてそのベッドを使わない。

割り切りの強い悠真は私の為にそれをしてくれる。

これ以上の我儘は言わないと決めた。

少しくらい変態でも悠真が私にしてくれる愛情を考えれば充分に私は幸せに満たされてる。

私がほんのちょっとだけ悠真に歩み寄ってやればええだけやん。

だけど歯止めのない悠真の愛情って怖いな。

この連休は絶対に旅行には行くって悠真が言うてたけど…。

大丈夫?

片時も私を手放そうとしない悠真に少し混乱する。

前にもそんな時があった。

すぐに私の身体を触り倒してベッドに入れようとする悠真は困る。

感情が無い分を身体だけで確認する悠真だけど私はSEXだけの女にされる事には抵抗を感じる。

まだまだ悠真と話し合うべき事がたくさんある。


「着替えたか?」


悠真が寝室に入って来ると私の身体が強張った。


「どうした?」


私の顔を撫でて心配をする声。


「どこに行くの?」

「ベッドを買い直すんやろ?」


悠真が前のベッドを見る。


「別に、無理に買い直さなくても…。」

「俺が嫌なんや。来夢が嫌がるベッドで来夢を抱くとかしたくない。」


その優しさに溺れる。

胸が締め付けられたように痛くなって悠真にしがみついてまう。

愛してる。

悠真だけを…。

だから悠真の全てを信じてやろうと思う。

それは幸せだけで済まない優しさだとまだわかってない私の決心だった。


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