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振り向けば…
第49章 ほどほどに…



悠真と歩く僅かな道のりなのに…。

私は悠真にしがみつくようにしなければ歩けない。


「鍛え方が足りん!」


足を震わせる私を悠真が笑いやがる。

蹴飛ばしてやりたいと思う。

お前のせいで腰がガクガクなんや!

往来じゃなければそう叫びたい。


「だったら2度と私に触るな…。」


そう呟いてやる。


「嘘です。ごめんなさい、来夢さんに触れないと生きていけないのは僕の方です。」


ふざけて私に懇願する。

ムカつくーっ!

久しぶりのデートに悠真が少し浮かれてる。


「どこに行くねん?」

「吹田…。」


悠真が私の車に乗り込み向かう先は大型ショッピングモール…。

万博記念公園にあった遊園地の跡に出来たショッピングモールはありとあらゆるお店がある。

家具屋…。

ブティック…。

食事も様々なお店が楽しめる。


「フライドチキンが食べ放題!」


悠真のお目当てはそこだ。

よほど食べたかったのだと思うと笑うてまう。


「しかも赤い彗星がある。」


悠真がニヤリとする。


「相変わらず好きやな…。」

「あれは俺の人生のバイブルや。」


どんだけ神憑り的な存在やねん。

他のアニメには全く興味を示さない悠真が唯一観るアニメがロボット物…。

このシリーズは私のお父さんの子供の頃からあったとお父さんから聞いたけど、悠真に付き合って私も全シリーズを映画も含めて観た覚えがある。

ご機嫌で車を走らせる悠真…。

30分後…。


「うげっ!?」


と叫ぶ悠真…。

2kmも手前から駐車場の渋滞が始まってる。


「連休やもん…。」

「連休なら地方に行きやがれ!」


いや…、お前と私もここに来てるやん。

アホの理論がわからん。

呆れて悠真を見る。


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