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振り向けば…
第55章 断る…



上半身を裸で小さな身体に腕を巻き付けて床にへたり込む私は悠真を睨みつける。

居直るようにソファーにどっかりと座った悠真が偉そうに私を見下ろして睨みつける。

これがプロポーズをした男とプロポーズを受ける女の態度なのだろうか?

普通じゃない状況にため息をつきたくなる。


「何が気に入らんねん?」


喧嘩上等の悠真から口火を切る。


「結婚するとか…、悠真はほんまに自分が何を言うとるのかわかってんのか?」


売られた喧嘩は必ず買う主義の私が答える。


「さっきも言うたやろ?俺とお前がほんまの家族になるだけや。」

「その家族になるって意味をわかってんのか?」

「俺がお前を養う。」

「そうじゃなくて…。」


本当にため息が出た。

ひとまず自分の情けない姿をどうにかしなければとか考える。

脱がされたシャツは悠真のお尻の下にある。

ちくしょー!

別に寒くはない季節だが私は寒さに弱い子です。

ふわっと私の身体をブランケットが包み込む。

悠真が私と同じ目線に降りて私の肩にブランケットを掛けてくれる。

この優しさに絆されそうになる。


「今更、何が必要やねん?」


私の顔を撫でながら悠真が聞いて来る。


「結婚ってさ…、恋人になって愛し合った2人が永遠に一緒に居たいって誓い合うものやん。」


映画みたいな恋に憧れた。

映画みたいなプロポーズが欲しかった。

その気持ちを私は悠真にぶつけてまう。


「来夢は俺に愛してるって言うてたんは嘘か?」

「嘘じゃない…。」

「なら、俺も来夢を愛してる。」


そんな言葉と同時に悠真が私の額にキスをする。

ただドキドキとする。

それでも今更、愛してるって…。

悠真の言葉を疑ってまう。


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