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振り向けば…
第7章 いつか連れてったる…



「お父さんの病院に行ってから行くので少し遅くはなると思うけど…。」

「待ってる。」


先輩が私の頬にキスをする。

学校の帰りにチョコレートの材料を買うて帰る。

台所で4人分の生チョコレートを作る。

1つはおじいちゃん、1つはお父さん。

溝口先輩の分。

そして悠真の分をラッピングして小さな紙袋に入れて準備をする。

バレンタインデーの当日は学校にチョコレートを持って行かないようにする。

あくまでも優等生を貫く。

バレンタインデーなんかに興味のないフリをする。

教室に違うクラスの女子や先輩達がやって来る。

その度に悠真が呼び出されてチョコレートを受け取っては帰って来る。


「悠真君…、モテモテ…。」


駿が悠真にじゃれついた。

悠真が駿の腰を抱くようにして


「愛してるのは駿だけだよ。」


とか言いながら腰を振る。


「キャーッ!悠真っ!キモッ!」


女子がキャーキャー言うからますます悠真と駿がふざけてキスまでする。


「おえっ!」

「やっぱ、男よりも女の子がいいからキスさせてくれる女の子募集!」


相変わらずのアホだと思う。


「キスさせたら付き合うてくれるの?」


女子の一部が本気気味に言う。


「愛してるのは駿だけだけどな。」


悠真がふざけて答える。

そんな悠真を無視して家に帰る。


「おじいちゃん…。」


まずはおじいちゃんにチョコレートを渡す。


「どうした?」

「今日はバレンタインデーだよ。」

「ああ、ありがとう。」

「お父さんのところに行って来る。」

「気を付けてな。」


そう言われて家を出た。

それから自転車で悠真の家に行く。


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