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ハプニングは突然に【完】
第2章 橋のたもとに導かれて
駅にバスが着き、私はそこから歩いて5分の会社にたどり着いた。



嬉しい!ずっと素敵だと思っていた人からまさか連絡先が貰えるなんて!



少女漫画みたいな出来事って本当にあるのね!


なんて、昼まで自分の座席でワクワクと仕事をしていたけど




途中で大変なことを思い出す。



…痴漢相手にワクワクするなんて、バカじゃん!

と。



私のことも痴女だと思っているのかもしれない。



ゆるふわな髪型にして、キラキラした化粧をして、少しからだのラインの見えるスーツを着こなした、頭の悪いOLだと思っているのかもしれない。



会社で仲のいい先輩である山崎さんが、私をみて
「いつも表情が変わって、みていて楽しいけど今日は一段とすごいわよ?生理にでもなった?」


と、心配される始末。


まさか、



気になっていたバスで見かける男性に痴漢されて



その痴漢に連絡先も貰ったなんてこと


言えないよね。




「アハハハ!そうですか?大丈夫ですよ。」と、笑って見せるけど、


心のなかではどうしたものかと考えていた。






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