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ハプニングは突然に【完】
第4章 イケメン高校生
そして、慌てて離れる。


やっぱり、まだ怖い。


新堂さんはそれに気づいて、私の腕を引っ張り腕の中へ引き寄せた。


背中を優しくさすりながら、


「大丈夫?」と、甘く優しい声で心配してくれるから


「…はい。」と、新堂さんと二人きりの世界へ入りそうになる。



「…で、結局コイツどうしますか?ゆりさん。もうバスにのせない方がいいなら、そうさせますし。一生会わないようにさせることも出来ると思いますよ。」と、陽奈ちゃん。



「…それは、彼の交通機関の利用を妨げることになるから大丈夫。ただ、これからはちょっと時間をずらしてほしいかな。まだ怖いの。もう少し時間がほしい。」
と、つたえると



「俺、もう貴方には近付かないです。沢山傷つけて本当に申し訳ありませんでした。ただ…貴方のことが純粋に好きだったってことは少しだけ理解してほしいです。」


「理解してほしいじゃないでしょ!このバカ!」
と、陽奈ちゃんが名原くんの向こう脛を思い切り蹴る。

「いってぇ。」っと、足を抱えて飛び上がる名原くんをみて少し笑ってしまった。



それをみていた新堂さんが

「これからは、俺が守るから大丈夫。それに、見張れるしね、親戚だし。」と、爆弾発言。


「「し、親戚!?」」
と、私と陽奈ちゃん。



「実は、確認したら母方の親戚でね…。同じ女性を好きになって、ましてや痴漢までするなんて最低な遺伝子だよ。」と、表情が固くなる。


「…それはヤバイっすね。」と、陽奈ちゃん。


「ちょっと!!陽奈ちゃん!」と、慌てると


「ごめんなさい、私ったらつい本音を。」


「とりあえず、解散しましょ!名原くんは、これに懲りたらもうしないでね!しっかり反省して!!」


「はい!二度と人を悲しませることはしません!」と、シャキッとし


「新堂さんも、頭に血がのぼったからって無鉄砲な行動しないでください!」

「二度としないよ。ごめんねゆり。」


「じゃあ、帰りましょう。スーパーで買い物している途中だったんですよ?陽奈ちゃん、またね。…名原くんも。」


と、言うと


二人は深々と頭を下げて私達を見送った。



私は、新堂さんが肩を抱き寄せてくれて、寄り添うように新堂さんのおうちを目指した。


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