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ありがとうを君に…
第12章 あれから…
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あっ、もうこんな時間…倖太はおにぎりも食べて
いっぱい遊んで、そろそろ疲れてきてるよね…
「お母さん、私そろそろ帰るね」
「いつもごめんね…あんたに迷惑ばかり…」
「また!だから、それはもう言わないの…私は
大丈夫なんだから…ねっ!
倖太だって、家にジッとしているより、ここに
来たら花田先生に会えるし、この前なんか2人で
一緒に中庭で遊んだって言ってたし」
「でも仕事は大丈夫なの?」
「店長さんにはちゃんと話してわかってもらってる
から、心配しないでね」
「それならいいんだけど…」
「そんな事より、早く退院する事考えよう…ねっ」
そうだ、倖太探さなきゃ…
たぶん中庭かな?
「じゃね母さん、次は3日後に来るから…またね」
「ありがとう…気を付けて帰るんだよ!」
うんっ…と、母に手を振り病室を出た…