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ありがとうを君に…
第13章 四つ葉のクローバー
「そうなのか…ママと2人寂しいよな」
「ううん、おばあちゃんも一緒に住んでるもん
寂しくないよ…ママね、ボクはパパと一緒で
カッコイイって、ママのヒーローだって言うんだ」
「ヒーローか!じゃ、ママの事いっぱい助けて
あげなきゃな」
「うん、ボクがんばるよ!」
5歳位かな?6歳位かな…?こんなに小さいのに
一生懸命で可愛いな
本当に母親の事が好きなんだな…
「ママね、四つ葉のクローバーが大好きなの
みんな幸せになれるって言ってた…パパとお揃いの
…あれ何だっけ?カギを付けるやつ…へへへッ
名前忘れちゃった」
「えっ…それって…もしかして… キー…チェーン…
の…事?」
「あっ、そうそう、それそれ!」
「……」
「ママのキーチェーン、パパとお揃いなんだって
いつもニコニコして言うの…たまにボクがいない
所で、お胸にあてて目を瞑ってるの…
その後、ママの目少し濡れてるんだ…ボクが見てる
の知らないから、ボクを見て笑ってるけど、パパの
事考えて泣いてるのかな…
だから、ママが大好きな四つ葉のクローバーを
ボクからもプレゼントしてあげたいの」
「……」