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ありがとうを君に…
第14章 告白
「あの時の俺は、本当に無愛想だったから、それで
かも?とも思ったけど、それだけではない顔をして
いた…
その時ふと、君の為に俺が出来る事は?って、医師
としてではなく、1人の男として思ったんだ…君は
結婚していたけどね
結局あの後、元ご主人から病院を転々としてまとも
に診てもらえなかった事、C病院に来る前の病院で
辛くなる事を言われたって聞いたけどね…
あの時は、本当によく頑張ったね!」
先生はあの頃のように、優しい笑顔を私にくれる…
「でもその後、お互い色々話すようになって君の事
がわかってくると、尚更ほっとけなくなったよ…
病院の中を探検した話、外に少しだけ出てみたって
話をキラキラした目で俺に話してくれた、あの時は
本当に、子供か?って思ったよ ハハハッ…
だけどあの時、俺は気付いたんだ…仁実の事が好き
なんだって、出来る事なら俺がずっとそばにいたい
って…出会ってからそんなに時間は経ってなかった
けど、でもそう思ったんだ…
だから、話し合いをするから外出許可をって
言われた時は、心配で心配で…俺も行きたかったよ
その場所に…」