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ありがとうを君に…
第14章 告白
「先生も知ってる通り、私は今、倖太だけじゃなく
母も一緒に、3人で暮らしています…
今は入院しているけど、入院も初めてじゃなくて…
その度体力が落ちて、筋力が落ちてどんどん弱く
なっていってます…
そんな母を置いて、私は先生のとこには行けません
本当にごめんなさい…」
「…何だ、そんな事か!(笑)そんなの、簡単じゃ
ないか(笑)一緒に同居すればいいだけの事だろう」
「えっ…だって、親も一緒となると先生、家で
のんびりとか、ゆっくりなんて出来ない…
そのうち家に帰って来るのが嫌になったりして…
一番のくつろげるはずの場所が、くつろげない場所
になって…
不仲になって、別れなきゃいけなくなる…
私、そんな風になりたくない…そうなるくらいなら
初めからしない方がいい…だから、ごめんなさい…」
あの頃のまま、ずっと可愛い仁実…
そんな事考えてたんだな…笑
「そんな風になる訳ないだろ、だって仁実の
お母さんだよ!絶対仲良くやっていける…
俺は自信があるよ 笑」