この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ありがとうを君に…
第2章 同窓会
二年前、飲み会で誠一と会った。
何となく知ってる?でも話した事はなかった。
というのも、同じ中学出身の私達…そんな今日の飲み会、周りはみんな同じ中学校の人ばかり。
この飲み会は…そう!所謂、同窓会だ。
私は乗り気ではなく、出来れば行きたくないと思う方が強かった
みんな口を開けば居ない人の噂ばかりで、面白おかしく話す
そんな雰囲気、空気が好きではない。
だけど、中学の時からずっと一緒にいる、親友の彩のお願いもあって参加する事にした。
みんなが自由に席を変わり、行き来していても、私はその場から離れる事もなくチューハイをチビチビ飲んでいた。
「ハーッ、早くお開きにならないかなー…」
ついつい独り言が口から出ていく。
カタンッ…。
テーブルにグラスを置き横に座る人
前を見たまま、何も喋らない…
何?…何、この人??
あっ、もしかして飲みすぎ?気分悪い?
ちょっと休憩でこの席に来たのか。