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ありがとうを君に…
第6章 不調

「いつもあんな感じで言われてたのか?」

私の顔を申し訳なさそうに見ながら誠一は言った

「あっ… うんっ…」
「気付かなくて…わかってやれなくて…
本当にごめん…」

私に頭を下げて言う

「もう…もう、いいから…」


あの日、勇気を出して誠一に話した時にわかって
くれていたら、もっと早くわかってくれていたなら
きっと私達、うまくいってたんだろうな…

こんな風には、なっていなかったんだろうな…


私はそれから、仕事を休む事にした
身体の回復が一番だか、誠一も両親と接触しない
方がいいと思ってくれたようだった

助かった、先ずは身体の事を考えよう
その頃から、誠一も優しくなっていった


同じような毎日が、一日一日過ぎて行き
今の私には何もなかった

そんな毎日を過ごしていても時間だけはどんどん
過ぎて行く

いつの間にか、1ヶ月が過ぎ…2ヶ月が過ぎ…
もう、3ヶ月半ばになろうとしていた

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