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ありがとうを君に…
第8章 別れ
夕方、部屋に来た先生は額に凄い汗
急いで来てくれたんだろうな
突然、自分の携帯を出しメルアドの交換をしよう
と言われた
「えっ?」
「これからは何かあっても、なくても…いつでも
メールしてきていいからね!寂しい時、辛い時
そうでない時、いつでも送るんだよ」
「えっ…でも先生、そんな事したら…奥様に
見つかったら先生に迷惑掛けてしまうから…
有難うございます、そう言ってもらえただけで
嬉しいです。私は大丈夫ですから…」
「それじゃ、私が大丈夫じゃない…心配で
たまらなくなるんだ」
「でも…やっぱり奥様に申し訳ないので…」
「本当は言いたくなかったけど…
私はね、今別居中なんだ…離婚に向けてのね」
「えっ…どうして…いつから?」
「もう結構前からなんだよ、だから君は全く
心配しなくていいんだ」
「でも…」
「大丈夫だから…わかった?何かあったら
いつでもメールするんだよ、いいね!」
「はい、有難うございます」
「よし!」
その言葉と同時に手を私の頭に乗せ、今度は
髪をクシャクシャにし、いつもの優しい笑顔で
部屋を出て行った