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ありがとうを君に…
第8章 別れ
夜になり、さすがに病院は静かだ
私はというと、さっきからずっと携帯を
開けては閉じる…それの繰り返し
せっかくメルアド交換したんだし、ちょっと
送ってみようかな
「今日は有難うございました
これからよろしくお願いします…大野」
面白味も何もない文章だけど、送ってみよう
送信ボタンをポチッ
5分程過ぎた頃、メールの着信
「あっ、先生からだ」
メールを開くと、そこには…
「いつメールがくるか楽しみにしていたよ!
有難う。今日言ったように、何かあっても
なくても、辛い時、悲しい時、嬉しい時…
いつでもメールしてほしい、仕事中は無理だけど
夜や休日は早めに返信出来るから
それと、名前なんだけど…2人の時は名字
じゃなく、仁実って言ってもいいかな?」
えっ…嘘っ…/////
嬉しさが体中に広がり、熱くなってくる
「ハイッ、よろしくお願いします!私は先生の
ままでいいですか?」
「残念だけど仕方ない…いつか呼べるように
なったらお願いしようかな…楽しみにしてるよ」
いつかって…//// ずっと近くに、ずっとそばに
居られるのかな?…私。
先生からのひとつ、ひとつの言葉が嬉しい
今日はぐっすり眠れそうだな